41歳、病院選びを始める
40歳で不妊治療を始めようと決めたものの、実際に病院を探し始めた頃には、私は41歳になっていた。
私が病院選びで悩んでいたら、姉のつながりで現役で働いている培養士さんに相談できることになり、候補の病院を3つに絞り、それぞれの病院の特徴や治療方針について話を聞けた。
この培養士さんに相談できていなかったら、多分私は『とりあえず近いところでいいかと』決めていたと思う。
そのときに言われたのが、
「41歳なら、時間を大事にした方がいい」
という言葉だった。
不妊治療は、病院によって治療方針が大きく違う。
薬を多く使って卵子を育てる高刺激の病院もあれば、薬の量を抑えて体への負担を少なくする低刺激の病院もある。
当時の私は、
「高刺激?低刺激?何それ?」
という状態。
それでも話を聞くうちに、病院選びでは口コミの評価だけではなく、先生の考え方や治療方針、自分が無理なく通い続けられるかどうかが大切なのだと知った。
夫婦そろってガイダンスを受けなければならない病院。
人気があり、予約がなかなか取れない病院。
治療費が高く、費用面に不安を感じる病院。
いろいろと比較した結果、少し遠くても職場から通いやすいKクリニックを選んだ。
決め手になったのは、院長先生が治療実績や年齢ごとの妊娠率を、ホームページで率直に公開していたことだった。
いいことばかりではなく、厳しい現実もきちんと伝えてくれる。
その姿勢を見て、
「この先生なら任せてみたい」
と思った。
院長先生に会えなかった理由
ところが、実際に通い始めても、なぜか院長先生にはなかなか当たらない。
「院長先生に診てもらいたくて、この病院を選んだのにな」
そう思いながら通っていたある日、看護師の方に突然こう聞かれた。
「女医希望になっていますが、今日は院長先生でも大丈夫ですか?」
え?
女医希望?
私?
どうやら初診の問診票で、自分でチェックを入れていたらしい。
院長先生に診てもらいたくて病院を選んだのに、
自分で院長先生を回避していた。
完全に私のせい。
犯人は、私。
この病院を選んでよかったと思えた
女医希望を外してもらってからは、院長先生に診てもらう機会も増えた。
実際に診察を受けてみると、院長先生はとても誠実な人だった。
言葉は率直だけれど、必要なことはきちんと伝えてくれる。
処置も丁寧で、安心して任せることができた。
通院するうちに、
「この病院を選んでよかった」
と思えるようになった。
こうして、私の41歳からの不妊治療が始まった。
……とはいえ。
41歳のほとんどは検査で終わる。
「治療」というより、
「検査フルコース。」
本番は、まだ先だった。
実際に通って分かった、病院選びで大切だったこと
不妊治療では、卵胞の育ち方やホルモンの状態によって、急に受診日が決まることがある。
治療内容によっては通院回数も多くなるため、自宅や職場からの距離、診療時間、予約の取りやすさはとても大切だと思う。
私が病院選びで大事だと思ったポイントは、次の5つ。
無理なく通い続けられるか
私が通っていた病院は、自宅から電車で約40分、職場からは約10分の場所にあった。
自宅からは少し遠かったけれど、職場から近かったので、朝に排卵チェックを受けてからお店に出勤することもできた。
夜間の診察もあったため、仕事が終わってから注射を打ちに行ったこともある。
仕事を続けながら治療する私にとって、職場から通いやすいことは、とても大きなメリットだった。
担当医制かどうか
この病院は基本的に担当医制ではなく、診察する先生は毎回同じとは限らなかった。
「今日はどの先生かな」
と、ちょっとしたくじ引き気分。
でも、体外受精まで進むと、採卵や移植など治療の流れを見てもらう関係で、同じ先生に診てもらうことが増えていった。
毎回同じ先生ではなかったけれど、治療が進むにつれて相談しやすくなり、安心感も少しずつ増えていった。
医師が変わっても治療方針がきちんと共有されていたことは、私にとって安心材料の一つだった。
予約の取りやすさ
予約はアプリで管理されていて、比較的取りやすかった。
体外受精まで進むと、採卵や移植などの予定は病院側が予約を取ってくれる。
生理が来て治療周期が始まると、自分で5日以内に予約を入れる仕組みだった。
希望する時間帯の予約枠が埋まっている場合も、病院に電話をすると、時間を少し調整して予約を取ってくれることがあった。
急に受診が必要になることも多かったので、電話で柔軟に対応してもらえたのは助かった。
待ち時間はどのくらいか
ただし、待ち時間はとても長かった。
受付をしてから診察まで、基本的に1時間以上。
病院に着いてから会計まで3時間かかることも珍しくなかった。
もはや映画一本見られる。
エンドロールまでいける。
Wi-Fiと、スマホなどを充電できるスペースがあり、パソコンを持ち込んで仕事をしている人も多かった。
私はiPadで絵を描いたり、スマホで漫画を読んだりして待っていた。
途中で外へ出て、ご飯を食べに行くこともできた。
でも、呼び出しに間に合わなかったら怖い。
びびりな私は、一度も行かなかった。
朝からの診察では、かなりお腹が空いていたけれど。
一方で、採卵や移植などの体外受精に関する処置は、予約時間どおりに進むことが多かった。
通常の診察と違い、処置の時間が決まっているからなのかもしれない。
アプリで記録を確認できた
通院を始めてしばらくすると、会計もアプリ決済に切り替わった。
そのため、診察後に会計を待つ時間はほとんどなくなった。
この病院では、通院履歴やカルテ、検査結果、会計記録などもアプリで管理されていた。
過去の検査結果や治療内容を自分でいつでも確認できたので、「あのときのAMHって何だったっけ?」と思っても、
アプリを開けばすぐ確認できる。
私の記憶より、アプリの方がずっと優秀だった。
不妊治療は通院回数も検査項目も多く、治療が長くなるほど記録の量も増えていく。
だからこそ、情報が一か所にまとまっているのは、とても便利だった。
病院を選ぶときは、治療方針や実績だけでなく、通いやすさや予約方法、待ち時間、記録の管理方法まで確認しておくと、治療を続けやすくなると思う。
今回の記録
2022年頃|41歳
- 培養士さんに病院選びを相談
- 通いやすさを重視して病院を決定
- 女医希望に自分でチェックしていたことが判明
- 通院スタート
のえメモ💡
私が病院選びで確認しておいてよかったこと
✔ 自宅か職場からは通いやすいか
✔ 治療方針が自分に合っているか
✔担当医制かどうか(希望できるか)
✔ 予約が取りやすいか
✔待ち時間はどのくらいか
✔ アプリで記録を見返せるか
この記事について
この記事は、私が経験した不妊治療をもとに書いています。
治療方法や制度、費用などは、治療を受けた時期や医療機関によって異なります。最新の情報は、医療機関や公的機関の案内をご確認ください。




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